おはようございます。
トリップ大学のユウ(@tripppp_univ)です。私は現役クリエイター兼ネットショップ店長で、デザイナー・クリエイターを対象に、ブログで物販ビジネスについて解説しています。
購入した商品を受け取った後、代金を支払う「後払い決済サービス(BNPL)」の注目度が高まってきています。
ユーザからすると、クレジットカードが無くても後払いができたり、商品を確認してから支払いをすることができるなど、様々なメリットがあります。
後払い決済、1兆円市場へ クレカ不要「BNPL」:日本経済新聞https://t.co/BGFNZz1agP
後払いサービスはクレカも手数料もなしと消費者にとってメリットがあります!クレカを作れない若い世代中心にますます注目されそう!簡単に契約できてしまうだけに購入余力額超過リスク対策も必要不可欠ですね🤔— たなかの😈 |NFT×ブログ (@tnkno_18) December 16, 2021
Shopify(ショッピファイ)でネットショップを運営している方の中には、「後払い決済を導入したい」と思っている人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、オススメの後払い決済サービスであるPaidy (ペイディ)について、その他のサービスと比較しながら、その理由を確認していきたいと思います。
最後に導入手順についても説明しますので、後払い決済導入を考えている人は、この記事を参考にPaidy (ペイディ)を導入してみてください。
目次
後払い決済サービスとは
後払い決済サービスとは、「ネットショップで購入した商品が手元に届いた後、代金を支払う決済手段」です。
代金はコンビニエンスストアや銀行、郵便局などで支払い可能です。
海外ではBNPL(Buy Now,Pay Later)と呼ばれています。
後払い決済サービスは市場規模も拡大してきており、「後払い決済サービス(BNPL)市場の動向」(矢野研究所)によると、国内のEC決済サービス市場は2021年度以降は1兆円を超えると予測されています。
画像引用元:「後払い決済サービス(BNPL)市場の動向」(矢野研究所)
後払い決済導入のメリット
後払い決済導入のメリットについて、ネットショップの購入者側、事業者側それぞれに分けて紹介します。
購入者側のメリット
購入者にとってどのようなメリットがるのか、Twitterを見てみましょう。
後払い決済「BNPL」
(メリット)
🔸販売側
平均注文額が85%増、リピーターが20%増🔸購入側
今お金がなくても購入できるので、若年層に人気。銀行口座情報があれば登録でき、クレジットカードとは異なり、与信が必要ないので利用は気軽。利息、手数料、延滞料が発生するものもあれば、しないものも pic.twitter.com/tSdyhPwDrt— 平 均 (@225average) September 16, 2021
#ペイ塾
事業者向け▶後払い決済のメリット
今「後払い」が再注目されています。利用者にとって
・支払いタイミングを調整できる
・手元にお金がなくても買えることから、クレカを保有している20-30代も後払い利用経験者が増加中。後払い事業者によっては、万が一のときの保証もあります◎
— イーディフェンダーズ 🔑 決済 × チャージバック対策 (@eDefen) August 15, 2022
こんばんは、お世話になっております。後払いがあることを知らなかったため、商品確認後の振り込みのほうが安心感があるため、当方も先程後払い決済にしました。お先にフォローさせて頂きます。よろしくお願い致します。
— 潤🥀ツイフィ必読です!!! (@goods_jun0410k) November 8, 2020
この度、mowl Online Storeではお支払い方法に「Paidy(ペイディ)」を導入致しました。
「Paidy」は登録手続きが一切なく、メールアドレスと電話番号の入力だけで簡単に支払いを行える後払い決済システムです。https://t.co/agHraq1Duv— mowl (@mowl_official) March 13, 2022
以上をまとめると、購入者側には、以下のメリットがあります。
- 商品を確認してから支払いができるので安心。
- クレジットカードと異なり与信審査が無いので気軽に利用できる。
- 支払いタイミングを調整できるので手元にお金が無くても利用可能。
- 購入時にクレジットカード情報などの入力が不要なので、情報漏洩のリスクが軽減できる。また、入力の手間も省ける。
事業者側のメリット
次に事業者側のメリットについて確認していきましょう。
①決済方法の選択肢が増えるので新規ユーザを取り込める
初めてのネットショップを利用する場合、「後払い決済を利用したい」と考えているユーザは多いのです。
「ECのミカタ」の記事のデータを確認すると、初めてネットショップを利用する人の決済手段は、代金引換や電子マネー決済と比べて、後払い決済の利用が相対的に高くなるのです。
さらに、後払い決済の利用経験がない人でも、3割以上は「利用したい」と考えているという結果も出ています。
後払い決済を導入するだけで、これらのユーザを新たに獲得できる可能性があります。
②かご落ちが防げる。
さらに「ECのミカタ」の記事を見てみると、希望する決済手段がないと6割超のユーザは離脱してしまうという結果も出ています。
つまり、後払い決済を導入することは、このようなかご落ちを防ぐことにもつながります。
画像引用元:「ECのミカタ」
後払い決済導入時の注意点
後払い決済の導入には注意点もあります。
アメリカでは10人に1人が支払い遅延も。 #後払い決済 の落とし穴と失敗しないために – MONEY PLUS https://t.co/pPtMTA2uMH #メルペイ #メルカリ #atone #Paydy #バンドルカード
— らいと★へぶん (@lightheaven_JP) October 21, 2022
後払い決済を利用するユーザの中にはやはり、支払いが遅延してしまう人も出てきます。
その場合には、請求書の発行や入金管理、未入金者への督促などの業務が必要になり、負担が増えてしまいます。
しかし、「立替払いがある後払い決済サービス」を利用すれば、このような業務の負担を回避できます。
「立替払いがある後払い決済サービス」ならば、請求金額の立て替え、請求書の発行、入金管理、未払い者への督促も全て後払い決済サービス側で行ってくれます。
後払い決済サービスを選ぶ際にはこのような点に注意して選びましょう。
どんな後払い決済サービスがあるのか?
では、次に代表的なサービス4つを紹介します。
Paidy (ペイディ)

Paidy (ペイディ)は株式会社Paidyが運営する後払い決済サービスです。
メールアドレスと携帯電話番号さえ入力すれば買い物が可能で、クレジットカートを持っていないユーザでも簡単にショッピングを楽しめます。
本人確認をすることで、「ペイディプラス」へ無料でアップグレード可能です。
ペイディプラスを利用すると、口座振替の場合のみ支払い手数料は無料です。
コンビニのお支払い: 支払い手数料 最大356円(税込)/回
銀行振込のお支払い: 金融機関により振込手数料が異なります。
(「すぐ払い」機能を利用の場合、お支払いのたびに手数料が発生)
【1回払いの時】
-
- コンビニ支払手数料は一律:356円(税込)
【3回あと払いのみのとき、および1回払いと3回あと払い両方の支払いがあるとき】
-
- 請求月の3回あと払いの合計支払金額 1円~999円 :109円(税込)
- 請求月の3回あと払いの合計支払金額 が1,000円~3,999円 :145円(税込)
- 請求月の3回あと払いの合計支払金額 が4,000円~6,999円 :254円(税込)
- 請求月の3回あと払いの合計支払金額 が7,000円以上 :356円(税込)
また、Paidy (ペイディ)はShopify(ショッピファイ)の公式の後払い決済の1つであり、Shopify(ショッピファイ)の管理画面から簡単に導入することができます。
デメリットを挙げるとすれば、ポイント還元などが無く、クレジットカードなどと比べるとお得感は少し劣ります。
GMO後払い
GMO後払いはGMOペイメントサービス株式会社が提供する後払い決済サービスです。
商品購入の代金は郵便局(封書のみ)での支払いも可能です。
また、多くの決済アプリでの支払いにも対応しています。
GMO後払いは、ネットショップの取り扱い金額に応じてA,B,C,Dのプランから選べるようになっています。
GMO後払いもShopify(ショッピファイ)と連携しており、管理画面からの設定が可能です。
また、多くの決済アプリに対応しているというメリットもあります。
その反面、手数料は少し高めとなっています。
atone
atoneは株式会社ネットプロテクションズが運営する後払い決済サービスです。
atoneはネットショップの取引量に応じて、スタンダードプランとプレミアムプランから選ぶことができます。
atoneは決済手数料が安く、コストを低く抑えることが可能です。
ただし、Shopify(ショッピファイ)に導入する際には管理画面からの設定ができないため、導入に少し手間がかかります。
NP後払い
NP後払いは、株式会社ネットプロテクションズが提供している後払い決済サービスです。
NP後払いには月間取引手数料に応じて、A~Dのプランがあるので、適切なプランを選ぶと良いでしょう。
NP後払いもShopify(ショッピファイ)と正式にサービス連携が行われていないため、管理画面からの導入ができません。
そのため、導入には手間がかかってしまいます。
Shopify(ショッピファイ)で後払い決済サービスを導入するならPaidy (ペイディ)

がオススメ
では、Shopify(ショッピファイ)で後払い決済サービスを導入するにはどれを選べばよいのでしょうか。
コストやShopify(ショッピファイ)への導入のしやすさを考えると、Paidy (ペイディ)がベストといえます。
まず、先ほどの4つのサービスのコストをもう少し具体的に比較するため、下記の条件で、ネットショップ事業者負が負担する「決済手数料と請求書発行手数料」と、ユーザが負担する支払手数料を計算してみます。
【条件】
- 単価:2,000円
- 請求書は封書を使用(Paidyはスマホメールのみなので無料)
- 支払はコンビニ払い
- 取引回数が1、5、10回の場合を比較
算出結果は下記のようになります。
単価 | 取引回数 | 金額 | 決済手数料 | 請求書発行手数料 (トランザクション費用) |
ネットショップ事業者負担額 (決済手数料+請求書発行手数料) |
支払手数料 | |
Paidy | 2,000 | 1 | 2,000 | 70 | 0 | 70 | 356 *1 |
2,000 | 5 | 10,000 | 350 | 0 | 350 | 356 *1 | |
2,000 | 10 | 20,000 | 700 | 0 | 700 | 356 *1 | |
GMO後払い | 2,000 | 1 | 2,000 | 94 | 215 | 309 | 0 |
2,000 | 5 | 10,000 | 350 | 1,075 | 1,425 | 0 | |
2,000 | 10 | 20,000 | 700 | 2,150 | 2,850 | 0 | |
atone | 2,000 | 1 | 2,000 | 58 | 30 | 88 | 209 |
2,000 | 5 | 10,000 | 290 | 150 | 440 | 1,045 | |
2,000 | 10 | 20,000 | 580 | 300 | 880 | 2,090 | |
NP後払い | 2,000 | 1 | 2,000 | 100 | 248 | 348 | 0 |
2,000 | 5 | 10,000 | 500 | 1,240 | 1,740 | 0 | |
2,000 | 10 | 20,000 | 1,000 | 2,480 | 3,480 | 0 |
*1 Paidyの支払手数料
コンビニ払いの場合:何回購入しても支払手数料は356円(税込)です。
口座振替の場合:支払手数料は発生しません。
この結果を見ると、事業者が負担する費用だけで考えるとPaidy (ペイディ)が最もコストを抑えられます。
ユーザが負担する支払手数料も含めて考えるとatoneの方が安価なのですが、Shopify(ショッピファイ)への導入の手間も考えるとPaidy (ペイディ)を導入するのがオススメです。
Shopify(ショッピファイ)へのPaidy (ペイディ)
導入手順
次にShopify(ショッピファイ)へPaidy (ペイディ)を導入する際の手順を紹介します。
①Paidy (ペイディ)
の導入を申し込む
まずは、Paidy (ペイディ)のウェブページから導入を申し込んでください。
②Shopify(ショッピファイ)の管理画面左下の設定をクリックする
③決済をクリックする
④「代替決済方法」の中から「Paidy (ペイディ)
翌月払い(コンビニ/銀行)」を選択する
⑤「API Public Key(パブリックキー)」と「Gateway Password」を設定する
Shopify(ショッピファイ)のPaidy (ペイディ)設定画⾯に遷移するので「API Public Key(パブリックキー)」と「Gateway Password」を設定してください。
⑥⽀払選択画⾯に表⽰するアイコンの有無を設定する
次に、ユーザーの⽀払い選択画⾯に表⽰するアイコンの有無をそれぞれ選択します。
⑦「あと払い(ペイディ)
を有効化する」をクリックする
さいごに「あと払い(ペイディ)を有効化する」をクリックし設定完了です。
以上で、Paidy (ペイディ)をShopify(ショッピファイ)へ導入することができます。
詳しい設定方法は、Shopify×Paidy導⼊マニュアルを参照ください。
画像引用元:Shopify ブログ
まとめ:Shopify(ショッピファイ)の後払い決済サービスはPaidy (ペイディ)で決まり!コストが安く導入も簡単!
以上、後払い決済と、Shopify(ショッピファイ)にオススメの後払い決済サービスPaidy (ペイディ)について説明してきました。
- GMO後払い、atone、NP後払いと比べて決済手数料と請求書発行手数料が安価
- Shopify(ショッピファイ)と連携しており、管理画面から簡単に導入が可能
今後も需要が高まっていくと見られている後払い決済です。
後払い決済を導入することで、安心感を与えることができ、購入ハードルを低くすることができます。
また、クレジットカードを保有していないユーザーに対応することもでき、売上を最大化する効果を期待できます。
ユーザーにとっても利便性が高いことから、Shopify(ショッピファイ)に後払い決済サービス Paidy (ペイディ)の導入を検討してみましょう。