おはようございます。
トリップ大学のユウ(@tripppp_univ)です。私は現役クリエイター兼ネットショップ店長で、デザイナー・クリエイターを対象に、ブログで物販ビジネスについて解説しています。
さて、広がりを続けているネットショップ市場ですが、現在では個人でネットショップを開設している人も増えてきています。
みなさんの周りにも副業や趣味など様々な理由でネットショップを運営している人がいるのではないでしょうか。
しかし、ネットショップ構築サービスにも非常にたくさんの種類があります。
みなさんが、もし「ネットショップを作りたい!」と思っても、どのサービスを利用したら良いのか迷ってしまうのではないでしょうか?
Twitterでもこんな声が上がっています。
最近はネットショップ開業サービスも増えてきて、おちゃのこ以外も調べてるけど多すぎて迷う。商品や動画、写真、梱包資材と準備は着々と整ってきてるのでショップを早く決めないといかんのだけど。
— たこすけ (@tako_koro) December 9, 2013
Shopifyを試してみたら、衝撃の使いやすさだった。Makeshop好きの私もちょっと心が揺れる…。
規模とか運用方法次第で一長一短だろうけど。そこそこの中小企業がshopifyとか使うのに抵抗がまだあるのだけれど、すすめても良いのかしら…— ベルコタ (@TruthaLie1) September 18, 2020
GMOのMakeShopのほうが、Shopifyよりも、日本人にとっては使いやすいECカートだと思う。
— ひろとぴあ (@hirokuchan) May 3, 2021
このように、どのサービスを利用したら良いか迷っていたり、「Shopify(ショッピファイ)が良い!」という声があったかと思えば、「MakeShop(メイクショップ)が良い!」という人もいます。
そこで、これからネットショップを始めたいと考えている人に向けて『国内流通額No.1のMakeShop(メイクショップ)』と『世界175カ国で利用されているShopify(ショッピファイ)』について、徹底比較していきます。
それぞれのサービスについて詳しく比較していきますので、これからネットショップを開設したい人はぜひ、参考にしてみてください。
目次
- 1 MakeShop(メイクショップ)とShopify(ショッピファイ)とはどんなサービス?
- 2 Shopify(ショッピファイ)とMakeShopの機能を比較してみた
- 3 MakeShop(メイクショップ)とShopify(ショッピファイ)の決済方法は?
- 4 機能拡張可能なのはShopify(ショッピファイ)!
- 5 MakeShop(メイクショップ)とShopify(ショッピファイ)のサイトの作りやすさ、デザイン性は?
- 6 MakeShop(メイクショップ)とShopify(ショッピファイ)の利用料金は?
- 7 MakeShop(メイクショップ)とShopify(ショッピファイ)のサポート体制は?
- 8 【結局どっち?】あなたに向いているサービスはコチラ!
MakeShop(メイクショップ)とShopify(ショッピファイ)とはどんなサービス?
まずは、そもそもShopify(ショッピファイ)とMakeShop(メイクショップ)とはどんなサービスなのかそれぞれ見ていきましょう。
MakeShop(メイクショップ)とは?
MakeShop(メイクショップ)とは簡単にネットショップを構築できるサービスです。
手軽に操作できるASPでありながら、ECサイトに必要な一通りの機能が揃っていることが売りと言われています。
また、デザインの自由度が高く、オリジナル性の高いサイトを作ることが可能です。
運営元はGMOメイクショップ株式会社で、2004年にサービスが開始されました。
日本のサービスなので、運営サポートが手厚い面も特徴です。
MakeShopは2013年から連続でショッピングカートの流通総額国内1位をキープしており、導入店舗数は『プレミアムショッププラン』と『MakeShopエンタープライズプラン』を合わせて1万1千件を突破しています。(2021年7月時点)
Shopify(ショッピファイ)とは?
Shopify(ショッピファイ)はカナダで2004年に創業されたShopify.Incが提供するネットショップ構築サービスで、日本へ上陸したのは2017年のことです。
ショップ数は年々増え続けており、2019年12月現在では100万店舗を突破し、世界175カ国で利用されています。
多くのユーザーに採用される理由として、Shopify(ショッピファイ)はカスタマイズ性に優れ、様々なデザインを採用できることにあります。
そのため、独自性の高いオリジナルサイトを作成することができます。
また、多言語や海外発送にも対応しており、越境ECにも向いています。
他にも拡張機能が豊富であったり、高度なストア分析が可能も可能となっています。
Shopify(ショッピファイ)とMakeShopの機能を比較してみた
Shopify(ショッピファイ)、MakeShop(メイクショップ)どちらも「豊富な機能を備えている」といった評判をよく目にすると思います。
では、実際どちらの機能が優れているのでしょうか。
以下、集客・販売・分析の3つの視点で両者の機能を詳しく比較していきます。
集客機能
MakeShop(メイクショップ)の集客機能は?
MakeShop(メイクショップ)の集客に関する主な機能は以下のとおり。
- SEO自動設定
- アフィリエイト連携
- アイテムポストで大手有名サイトと連携
- メール配信機能
- SNS連携
MakeShop(メイクショップ)では、商品のカテゴリーごとに一括でSEOの登録をすることができたり、商品ごとに細かくキーワードやディスクリプションを設定することができます。
さらに、MakeShop(メイクショップ)ではページのURLも自由に設定することができます。
商品名や型式などを含めたURLに設定することで検索エンジンでヒットする確率が高まり、集客につながります。
また、MakeShop(メイクショップ)には「アイテムポスト」というサービスがあり、こちらを利用すれば初期費用・月額費用が無料で、大手サイトへ自動で商品を出品可能です。
ワンクリックするだけで、Yahoo!ショッピングや価格ドットコムなど有名なサイトに出品することができるので、大きな集客効果を期待できます。
発生する費用は商品が売れたときの手数料のみで、その費用は1%~となっています。
MakeShop(メイクショップ)にはメール配信機能も備わっており、会員ランクやユーザー情報によって細かく配信内容を設定し、メルマガを送信することができます。
他にも会員の誕生日に合わせて自動メールを送ることも可能ですし、タグ設定なしでアフィリエイトサービスと連携したり、Twitter・Facebook・LINE・mixiなどとのSNS連携も容易に可能です。
Shopify(ショッピファイ)の集客機能は?
Shopify(ショッピファイ)の集客機能は以下のとおり。
- SEO対策
- SNS連携
- ブログ運営
Shopify(ショッピファイ)で作成したサイトは、基本的なSEO対策はデフォルトで行われますが、タイトルタグ、メタディスクリプション、ページヘッダー、コンテンツ、画像altタグなどを設定することで集客をさらに増やすことが可能です。
また、管理画面から簡単にSNS連携が可能で、Facebook・Instagram・Twitterなどと連携可能です。SNS運用でファンを増やせれば、自社の商品に興味がある見込み客をフォロワーとして増やすことができます。
Shopify(ショッピファイ)には標準でブログ機能が備わっており、管理画面から編集が可能です。
ブログ運営を行って情報を発信することで集客につなげることができます。
即効性はありませんが、魅力的なコンテンツを執筆していけば徐々に集客の効果は出てきます。
ブログはhtmlでの編集も可能なので、html/CSSの知識がある方はデザインにこだわった執筆も可能です。
しかし、Shopify(ショッピファイ)では、MakeShop(メイクショップ)のようなメルマガなどのメール配信は標準では搭載されていません。メルマガを配信するには、別途、アプリをインストールする必要があります。
後で詳しく述べますが、アプリをインストールすることで機能を拡張できるのがShopify(ショッピファイ)の特徴です。
販売機能
MakeShop(メイクショップ)の販売機能は?
MakeShop(メイクショップ)の販売に関する主な機能は以下のとおり。
- 人気ランキング機能
- ラッピング機能
- アンケート機能
- ポイント機能
- クーポン発行機能
- 割引設定
- 定期購入機能(有料)
MakeShop(メイクショップ)は過去の注文情報から商品のランキングを登録し、ショップのトップページに表示することもできます。
また、決済画面にラッピングやギフトのチェック画面を表示し、ラッピングの有無を確認したり、アンケート欄を表示してユーザーの要望を確認することも可能です。
その他にもポイント機能やクーポン発行機能、割引設定なども可能です。
有料ですが、定期購入機能もあります。
ただじ、MakeShop(メイクショップ)では商品登録数に制限があり、プレミアムプランで最大10,000点・エンタープライズプランで最大50,000点までとなっています。
Shopify(ショッピファイ)の販売機能は?
Shopify(ショッピファイ)の販売機能については、標準で備えられているものは以下のとおり。
- クーポン発行機能
- コレクション機能
Shopify(ショッピファイ)では管理画面から簡単にクーポンが発行できるので、タイムセールなどのイベントをおこない、売上を伸ばすのに便利です。
さらに、コレクション機能を使うことで、トップページに商品の人気ランキングを表示させることも可能です。
これらの基本機能以外に、ポイントやまとめ買い割引、アンケート機能や定期購入機能などは全てアプリを導入することで実現できるようになります。
商品登録数は無制限となっているので、商品数を気にせず登録することができます。
分析機能
MakeShop(メイクショップ)の分析機能は?
MakeShop(メイクショップ)では以下の様な分析が可能です。
- アクセス解析:ドメイン別や検索エンジン別のアクセス数、検索キーワード数
- 顧客トレンド分析:カテゴリ、商品検索数、サイト別訪問者数
- トラフィック分析:時間推移と時間別訪問者数
- 売上分析;商品別の売上
- Googleアナリティクス ※1 対応:Googleアナリティクスを利用してストアの訪問者などを追跡
Googleアナリティクスにも対応しているので無料で細かいアクセス解析が可能です。
※1 Googleアナリティクス:Googleが提供する無料のアクセス解析ツール。ウェブサイトへのアクセス状況をさまざまな視点から分析可能。
Shopify(ショッピファイ)の分析機能は?
Shopify(ショッピファイ)は豊富な分析機能を備えており、以下の分析が可能です。
- 集客レポート:時間、参照元、ロケーション毎のセッション
- 行動レポート:検索キーワード、日時別CVR、デバイス別の集計
- 顧客レポート:初回購入者、リピータ、会員、ロイヤルカスタマー別の集計
- 財務レポート:決済方法別、カードブランド別の集計結果、税金、返品、ディスカウントなどの集計
- マーケティングレポート:マーケティングに起因する売上やセッション数などの集計
- 利益レポート:費用、マージン、利益に関するレポート
- 販売レポート:時間の経過、商品別、チャネル別の基準に基づいて顧客の注文に関するレポート
- POS販売レポート:納品、SKU、スタッフなどの基準に基づいてPOS注文に関するレポート
- Googleアナリティクス対応:Googleアナリティクスを利用してストアの訪問者などを追跡
MakeShop(メイクショップ)と同様にGoogleアナリティクスにも対応しているので細かいアクセス解析をしたい場合にも便利です。
MakeShop(メイクショップ)とShopify(ショッピファイ)の決済方法は?
次にMakeShop(メイクショップ)、Shopify(ショッピファイ)の決済方法について比較していきます。
MakeShop(メイクショップ)の決済方法
MakeShop(メイクショップ)では以下の決済方法に対応しています。
- Amazon pay
- 楽天ペイ
- LINE pay
- paypal
- コンビニ決済
- キャリア決済
- 銀行振込
- 代引き決済
- 分割払い
Shopify(ショッピファイ)の決済方法
次にShopify(ショッピファイ)の決済方法を以下に記載します。
- Amazon pay
- Apple pay
- Google pay
- paypal
- コンビニ決済
- キャリア決済
- 銀行振込
- 代引き決済
- 分割払い
- 多通貨販売
Shopify(ショッピファイ)の一番の特徴は、多通貨販売に対応していることです。
ネットショップのマーケットを海外まで視野に入れている方には非常に便利です。
機能拡張可能なのはShopify(ショッピファイ)!
Shopify(ショッピファイ)は標準機能以外に、様々なアプリを追加することで機能を拡張することができます。
そのアプリの数は、6,000種類以上あると言われています。
先に少し触れた、まとめ買いの機能やアンケート機能などもアプリを使うことで、利用可能となります。
MakeShop(メイクショップ)とShopify(ショッピファイ)のサイトの作りやすさ、デザイン性は?
次にMakeShop(メイクショップ)・Shopify(ショッピファイ)のサイトの作りやすさなどについて比較してみます。
MakeShop(メイクショップ)のサイトの作りやすさとデザイン性
MakeShop(メイクショップ)には170種類以上のデザインテンプレートがあります。
また、知識は必要ですが、html/CSSを使えば幅広いカスタマイズが可能です。
MakeShop(メイクショップ)の大きな特徴としては、「開店サポート機能」があることです。
これは、管理画面内で若葉マークが付いている箇所を設定していくことで、基礎的なネットショップが作成可能な機能です。
はじめてネットショップを作る方にはとても便利な機能です。
Shopify(ショッピファイ)のサイトの作りやすさとデザイン性
Shopify(ショッピファイ)にもデザインテンプレートが準備されており、公式のもので100種類以上あります。
さらに、非公式のものを含めると1,000種類以上もの種類があり、おしゃれなものもたくさんあると評判です。
https://twitter.com/wada_unreact/status/1313072944277381120
場合によりますが、Shopifyをコーポレートサイト制作に使用するのはアリです。
✔︎ サーバーの保守管理がいらない
✔︎ おしゃれなテンプレートが揃っている
✔︎ 各ページの作成がCMSから簡単にできる※記事を書くための機能はWordPressと比べて劣るので、メディアには不向きです#Shopify
— 福水 正太|Shopify Expert (@shota_fukumizu) January 5, 2022
また、html/CSSの知識があれば、様々なカスタマイズが可能な点はMakeShop(メイクショップ)と同様です。
最上級プランのShopify(ショッピファイ)Plusならば、チェックアウトページもカスタマイズ可能で、オリジナリティのあるネットショップを作るのに特に向いていると言えるでしょう。
MakeShop(メイクショップ)とShopify(ショッピファイ)の利用料金は?
次にMakeShopとShopify(ショッピファイ)の利用料金について比較していきます。
ネットショップ構築サービスを利用する際の料金は大きく分けて以下の4つがあります。
- 初期費用
- 月額費用
- 決済手数料
- 販売手数料(取引手数料)
それぞれの料金について詳しく見ていきます。
Makeshopの利用料金
MakeShopには2つのプランがあり、それぞれの料金は以下の様になっています。
プレミアムショッププラン | MakeShopエンタープライス | |
●初期費用 | 10,000円(税抜) | 50,000円(税抜)〜 |
●月額利用料 | 10,000円(税抜) | 50,000円(税抜)〜 |
●決済手数料 | 3.60% | |
●決済手数料 (MakeShopペイメント利用時) |
JCB/American Express/Diners 3.49% | |
ISA/Mastercard 3.39% VISA/Mastercard 3.19% |
VISA/Mastercard 3.14% | |
●販売手数料 | 0円 | 0円 |
決済手数料は決済代行会社に支払う費用であり、2つのプラン一律で3.6%となっています。
ただ、Make Shopペイメント(月額1,100円)を利用することで、3.14%~3.49%まで下げることができます。
また、販売手数料はどのプランでも無料となっています。
Shopify(ショッピファイ)の利用料金
Shopify(ショッピファイ)には、基本的なプランとして「ベーシックプラン」、「スタンダードプラン」、「プレミアムプラン」の3種類があります。
各プランの料金は以下の様になっています。
ベーシックプラン | スタンダードプラン | プレミアムプラン | ||
●初期費用 | 0円 | 0円 | 0円 | |
●月額利用料(1$=110円で計算) | 29$(約3,330円) | 79$(約9,080円) | 299$(約3万4,400円) | |
●決済手数料 (Shopifyペイメントを利用) |
日本のオンラインクレジット カード手数料 |
3.40% | 3.30% | 3.25% |
海外/Amexのオンラインクレジットカード手数料 | 3.90% | 3.85% | 3.80% | |
JCBのオンラインクレジット カード手数料 |
4.15% | 4.10% | 4.05% | |
●取引手数料 (Shopifyペイメントを利用時) |
0円 | 0円 | 0円 | |
●取引手数料 (Shopifyペイメントを利用していない場合) |
2.00% | 1.00% | 0.50% |
初期費用はどのプランも無料です。また、月額利用料はプランによって異なり、プレミアムプランが一番高額となっています。
決済手数料はクレジットカードの種類によって異なり、高額なプランなほど決済手数料は安くなります。
取引手数料(販売手数料)については、Shopifyペイメントを利用時は無料ですが、利用しない場合には別途手数料がかかります。
Shopifyペイメントの導入に初期費用や月額料金などはかからないので、利用をおすすめします。
MakeShop(メイクショップ)とShopify(ショッピファイ)のサポート体制は?
さいごにMakeShop(メイクショップ)とShopify(ショッピファイ)のサポート体制について比較します。
MakeShop(メイクショップ)のサポート体制
MakeShop(メイクショップ)には日本語対応したカスタマーサポートがあり、操作方法だけではなく、ネットショップ開設時の不安なども質問することができます。
問い合わせ方法も電話・メール・掲示板などに対応しています。
さらに、ネットショップを運営している人に向けた無料セミナーも実施しています。
Shopify(ショッピファイ)のサポート体制
Shopify(ショッピファイ)は元々が海外のサービスであったため、電話での日本語対応はありません。
メールやTwitterアカウントへのDMなどは日本語対応しているので、英語に自信がない人はこれらを利用しましょう。
また、Shopify(ショッピファイ)もセミナーを実施しており、ネットショップの初期設定や運用のポイントやヒントなどを学ぶことができます。
【結局どっち?】あなたに向いているサービスはコチラ!
以上、Shopify(ショッピファイ)とMakeShop(メイクショップ)の機能について比較してきました。
では、結局どちらのサービスを選べば良いのでしょうか。
MakeShop(メイクショップ)は何よりも日本語でのサポートが充実している点が魅力です。
そのため、以下のような人に向いています。
- 本格的なネットショップをはじめて作る人
- 分からないことを色々とサポートしてもらいながらネットショップを作りたい人
- 国内のみをマーケットとして検討している人
一方、Shopify(ショッピファイ)の魅力は機能拡張性の高さやデザイン性の豊富さ、そして多言語・多通貨対応など海外向けの機能があることです。
その為、以下のような人に向いています。
- デザインにこだわってオリジナリティのあるネットショップを作りたい人
- 必要に応じて様々な機能を追加していきたい人
- 分からないことがあっても独自で調べながら作業できる人
- 海外マーケットを視野に入れている人
MakeShop(メイクショップ)かShopify(ショッピファイ)、どちらでネットショップを構築するか悩んでいた人は、以上を参考に自分に合ったサービスを検討してみていただけたらと思います。